北方謙三「水滸伝シリーズ」おすすめ3選とあらすじまとめ

※当記事はアフィリエイト広告を含みます

北方謙三さんの長編歴史小説「水滸伝」はオリジナルですがとにかく面白くて、読み始めると止まらなくなります。私は電子書籍で読みましたが、19巻を本当に一気に読んでしまい、読後感は素晴らしく感動したものでした。今の時代、audibleも出て、老眼で読書はちょっとという人にも楽しめるようになりました。
魅力あるキャラクターの数多く登場しますし、小説後半ではそのキャラクターがひとりまたひとり生命を落としていきます。梁山泊の最後と次のシリーズにつながる楊令の姿がいつまでも印象に残っています。
「水滸伝シリーズ」おすすめ3選とシリーズ19巻のあらすじをまとめて解説いたします。

audibleは1カ月の無料体験期間が設定されており、合わなければ退会すればいいので、まずは自分に合うのかどうか試してみましょう。

目次

「水滸伝シリーズ」おすすめ3選

水滸伝 五 玄武の章

青面獣楊志の暗殺。青蓮寺・王和の軍150名を動員し、妻と幼い楊令と一緒にいるところを襲撃。闇の軍に囲まれ、楊志はついに吹毛剣を抜いて斬りまくります。林冲と並んで剣の達人、兵たちからはかぎりなく慕われた男、楊志は100名以上を切り倒しますが、全身に矢を受けて立ったまま絶命。妻・済仁美も楊令を守り、全身に矢を受けて絶命。
水滸伝前半のクライマックスとも言うべき場面です。

水滸伝 十八 乾坤の章

禁軍元帥・童貫軍の猛攻撃が開始。呼延灼が連環馬を使って大打撃を与えるも、二竜山が陥ち、梁山泊の漢たちは次々と戦死していきます。そして、ついに梁山泊最強・槍の達人・豹子頭林冲も一丈青扈三娘を救って命を落とします。
王進のもとで修行した青面獣楊志の遺児・楊令は初めて騎馬隊を指揮しますが、非凡な素質を見せ、林冲騎馬隊(黒騎兵)を引き継ぎます。

水滸伝 十九 旌旗の章

最終決戦のときが訪れます。禁軍元帥・童貫は全てを懸けて総攻撃を仕掛け、梁山泊は宋江自らが出陣して迎え撃ちます。壮絶な闘いによって同志が次々と戦死していく中、遂に童貫の首を取る好機が訪れます。史進と楊令は、童貫に向かって流星の如く駈けます。梁山泊陥落、宋江の最期、楊令に「替天行道」の旗を託します。

水滸伝 一 曙光の章

【あらすじ】
十二世紀の中国、北宋末期。重税と暴政のために国は乱れ、民は困窮していた。その腐敗した政府を倒そうと、立ち上がった者たちがいた――。世直しへの強い志を胸に、漢(おとこ)たちは圧倒的な官軍に挑んでいく。地位を捨て、愛する者を失い、そして自らの命を懸けて闘う。彼らの熱き生きざまを刻む壮大な物語が、いま幕を開ける。
第九回司馬遼太郎賞を受賞した世紀の傑作。

【audible ナレーター】 松平 定知

出典:Amazon公式サイトの商品ページ

水滸伝 二 替天の章

【あらすじ】
梁山湖に浮かぶ天然の寨には、世直しを志す者たちが集まっていた。しかし頭領である王倫の堕落により、今は盗賊同然の集団となっている。宋江の命を受けた林冲は、安道全とともに寨に入りこんだが、そこには幾多の罠が待ち受けていた。一方、晁蓋は、巨額の税が賄賂として宰相に贈られることを知る。民の苦しみの結晶であるその荷を奪うための秘策とは。

【audible ナレーター】 松平 定知

出典:Amazon公式サイトの商品ページ

水滸伝 三 輪舞の章

【あらすじ】
楊志は盗賊に襲われた村に遭遇する。人々は惨殺され金品は奪い尽くされていた。何も手を打とうとしない政府に衝撃を受けた楊志は、魯智深と共に盗賊の根城・二竜山に乗り込む。そして初めて吹毛剣を抜く。一方、国を裏から動かす影の組織・青蓮寺は、梁山泊の財源である「塩の道」を断とうと画策する。それに対抗するため、公孫勝率いる闇の部隊・致死軍が動き出す。

【audible ナレーター】 松平 定知

出典:Amazon公式サイトの商品ページ

水滸伝 四 道蛇の章

【あらすじ】
馬桂は愛娘を殺され、悲嘆にくれていた。青蓮寺は彼女を騙して梁山泊への密偵に仕立て上げ、ひそかに恐るべき謀略を進めていく。一方、宋江は、民の苦しみと官の汚濁を自らの眼で見るため、命を懸けて過酷な旅を続けていた。その途中で、純真さゆえに人を殺してしまった李逵と出会う。李逵は次第に宋江に惹かれていくが、そこに思わぬ悲劇が待ち受けていた。

【audible ナレーター】 松平 定知

出典:Amazon公式サイトの商品ページ

水滸伝 五 玄武の章

【あらすじ】
宋江の居場所が青蓮寺に発覚した。武松、李逵と共に長江の中洲に築かれた砦に立て籠るが、官軍二万に包囲される。圧倒的な兵力に、宋江は追い詰められていく。魯智深は、遼を放浪して女真族に捕縛される。一方、青蓮寺は、楊志暗殺の機をつかむ。妻と幼い楊令と共に闇の軍に囲まれ、楊志はついに吹毛剣を抜いて斬りまくる。

【audible ナレーター】 松平 定知

出典:Amazon公式サイトの商品ページ

水滸伝 六 風塵の章

【あらすじ】
楊志を失った梁山泊は、その後継者として官の将軍・秦明に目を付けた。秦明を梁山泊に引き入れるため、魯達は秘策を考え出す。また、蔡京は拡大する梁山泊に危機感を抱き、対策を強化するため青蓮寺に聞煥章を送り込む。聞煥章は李富が恐怖を覚えるほどの才覚を持っていた。聞煥章が最初に試みたのは、宋江の捕縛である。強力な探索網が宋江を追い詰めていく。

【audible ナレーター】 松平 定知

出典:Amazon公式サイトの商品ページ

水滸伝 七 烈火の章

【あらすじ】
聞煥章が宋江の居場所を知った。宋江は太原府の山中に追い込まれ、一万数千の官軍に包囲されてしまう。陶宗旺が石積みの罠を仕掛け、攻撃に備える。官軍は包囲網をせばめ、ついに火攻めを開始した。飛竜軍、朱仝と雷横の兵、さらに林冲の騎馬隊が宋江の元へ駆けつけていく。一方、青蓮寺は史進率いる少華山の殲滅を目論む。その謀略に対して、史進はある決断を下した。

【audible ナレーター】 松平 定知

出典:Amazon公式サイトの商品ページ

水滸伝 八 青龍の章

【あらすじ】
解珍・解宝父子は、祝家荘に大量の兵が入っていることに気づく。官軍が梁山泊の喉元に、巨大な軍事拠点を作ろうとしていたのだった。宋江、呉用らはそれを阻止しようとするが、堅固な守りと、張りめぐらされた罠によって攻め切ることができない。勝利を確信した官軍に対し、梁山泊軍が繰り出した秘策とは。最初の総力戦が、いま幕を開けようとしていた。

【audible ナレーター】 松平 定知

出典:Amazon公式サイトの商品ページ

水滸伝 九 嵐翠の章

【あらすじ】
死んだはずの妻、張藍が生きている。その報を受けた林冲は、勝利を目前にしながら戦を放棄し、ひとり救出へと向かう。一方、呉用は攻守の要として、梁山泊の南西に「流花寨」を建設すると決断した。しかし、新寨に三万の禁軍が迫る。周囲の反対を押し切って、晁蓋自らが迎撃に向かうが、禁軍の進攻には青蓮寺の巧みな戦略がこめられていた。

【audible ナレーター】 松平 定知

出典:Amazon公式サイトの商品ページ

水滸伝 十 濁流の章

【あらすじ】
官はついに地方軍の切り札・代州の呼延灼将軍に出撃命令を下した。呼延灼は、一度だけなら必ず勝てると童貫に宣言し、韓滔らとともに、戦の準備を着々と進めていく。凌振の大砲をはじめとして、恐るべき秘策を呼延灼は仕込んでいた。一方、梁山泊は晁蓋自らが本隊を指揮し、万全の布陣で戦に臨む。精強な軍同士の衝突が、静かに始まろうとしていた。

【audible ナレーター】 松平 定知

出典:Amazon公式サイトの商品ページ

水滸伝 十一 天地の章

【あらすじ】
梁山泊の頭領の対立が深刻化していた。兵力をもっと蓄えたい宋江。今すぐ攻勢に転じるべきだと主張する晁蓋。しかし、青蓮寺は密かに暗殺の魔手を伸ばしていた。刺客の史文恭は、梁山泊軍にひとり潜入し、静かにその機を待ち続ける。たぎる血を抑えきれない晁蓋は、自ら本隊を率いて、双頭山に進攻してきた官軍を一蹴し、さらに平原の城郭を落とした。

【audible ナレーター】 松平 定知

出典:Amazon公式サイトの商品ページ

水滸伝 十二 炳乎の章

【あらすじ】
青蓮寺は執拗に闇塩の道の探索を続け、ついに盧俊義の捕縛に成功した。過酷な拷問を受ける盧俊義を救うため、燕青は飛竜軍とともに救出へ向かう。一方、北京大名府に残る闇塩の道の証拠を回収すべく、宋江自らが梁山泊全軍を率いて出動する。それに対して青蓮寺は、雄州の関勝将軍に出陣の命を出した。宣賛と策を練り、梁山泊の盲点を見極めた関勝が静かに進軍する。

【audible ナレーター】 松平 定知

出典:Amazon公式サイトの商品ページ

水滸伝 十三 白虎の章

【あらすじ】
官は十万以上の兵で、梁山泊への進攻を開始した。流花寨には趙安の軍が押し寄せ、呼延灼、関勝、穆弘がそれを迎え撃つ。呉用は流花寨の防衛に執心するが、官の狙いは別の所にあった。董万の大軍が息を潜め、急襲のときを待っている。一方、孔明と童猛は官の造船所の襲撃を計画した。強固な防備の中、百名の寡兵で潜入を試みる。そして、ついに董万が疾風の如く動き出した。

【audible ナレーター】 松平 定知

出典:Amazon公式サイトの商品ページ

水滸伝 十四 爪牙の章

【あらすじ】
梁山泊は、威勝の田虎の叛乱が青蓮寺の策略だと看破した。近くの石梯山に魯達や鄒淵らを派遣し、切り崩しを図る。しかし、田虎に雇われた張清が、精強な傭兵部隊を率いて立ちはだかった。一方、官は梁山泊の完全殲滅を決意する。禁軍・地方軍・水軍あわせて20万の軍兵を投入してきた。兵力で圧倒的に劣る梁山泊に対し、空前の規模の攻撃がついに始まる。

【audible ナレーター】 松平 定知

出典:Amazon公式サイトの商品ページ

水滸伝 十五 折戟の章

【あらすじ】
どの寨が崩れても、梁山泊は潰滅する。極限状況の中、各寨は必死の防戦をしていた。特に激しい攻撃に晒された流花寨は、花栄らが死を覚悟して闘い続ける。しかし、官の水軍の進攻が始まり、それも限界が近づいていた。一方、宣賛は起死回生の策を考え出す。密かに李応や索超、扈三娘を北京大名府に急行させた。梁山泊の命運を握る作戦が今、静かに始まる。

【audible ナレーター】 松平 定知

出典:Amazon公式サイトの商品ページ

水滸伝 十六 馳驟の章

【あらすじ】
梁山泊は戦によって、潰滅寸前にまで追い込まれていた。回復の時を稼ぐため、侯健と戴宗が偽の講和案を持って開封府に近づく。また、晁蓋を殺した史文恭が再び動き出した。名を変え、商人になりすまし、次なる標的のそばで暗殺の機を待ち続けている。それに対し、公孫勝は袁明の首を狙っていた。堅牢な守りをかいくぐり、いま、致死軍が青蓮寺を急襲する。

【audible ナレーター】 松平 定知

出典:Amazon公式サイトの商品ページ

水滸伝 十七 朱雀の章

【あらすじ】
童貫と畢勝が、怒濤の猛攻を開始した。董平率いる双頭山が総力を挙げて迎え撃つが、次々と同志は討たれていく。更なる禁軍の進攻を止めるため、侯健は偽の講和案を進めていた。が、そこには思わぬ落とし穴が待ち受けている。一方、致死軍と高廉の軍の決戦が間近に迫っていた。闇の中で、両者は息を潜め、刃を交える時を待っている。

【audible ナレーター】 松平 定知

出典:Amazon公式サイトの商品ページ

水滸伝 十八 乾坤の章

【あらすじ】
童貫軍の猛攻撃が始まった。呼延灼は秘策をもってそれを迎え撃つ。梁山湖では李俊率いる水軍が、巨大な海鰍船と対峙していた。梁山泊に上陸される危険を背負いながら、幾百の船群に挑む。一方、二竜山も陥落の危機を迎えていた。趙安の進攻を一年以上耐え抜いた秦明は、総攻撃を決意する。楊春、解宝が出撃、そして、青面獣の名を継ぐ楊令が初めて騎馬隊の指揮をとる。

【audible ナレーター】 松平 定知

出典:Amazon公式サイトの商品ページ

水滸伝 十九 旌旗の章

【あらすじ】
最終決戦のときが訪れる。童貫はその存在の全てを懸けて総攻撃を仕掛けてきた。梁山泊は宋江自らが出陣して迎え撃つ。一方、流花寨にも趙安進攻し、花栄が死力を尽くし防戦していた。壮絶な闘いによって同志が次々と戦死していく中、遂に童貫の首を取る好機が訪れる。史進と楊令は、童貫に向かって流星の如く駈けた。この国に光は射すのか。漢たちの志は民を救えるのか。北方水滸、永遠の最終巻。

【audible ナレーター】 松平 定知

出典:Amazon公式サイトの商品ページ

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
目次